最初は、水の中に入った時のような耳が詰まった感じから始まったとおっしゃる方が多く、
それに加えて、
・低音の耳鳴り(ボー、ブー)がする
・低い音がきこえにくい
・ふわふわとしためまいのようなものを感じる
・自分の声がひびく
といった症状も現れます。

同じく突然に聴力が低下する突発性難聴との違いは、
低音のみの聴力低下と、難聴の変動や再発がみられることです。

聴力低下を繰り返しているうちに、回転性めまいを伴い難聴が進行する典型的なメニエール病へと
移行していくこともあり、再発予防も重要です。

低音障害型感音難聴の原因は、内耳の内リンパ水腫、つまり内耳のむくみと考えられていますので、
内耳の血流を良くし、むくみを解消することが症状の改善に繋がります。

低音障害型感音難聴は、早い段階であれば、回復率が高いと言われる疾患ですが、
投薬でなかなか改善が見られない方は、
首肩のこりによって、内耳への血流が悪くなり、
むくみがなかなか改善しない状態になっていると考えられます。

当院では内耳の血流を良くし、状態を安定させる方法として、
内耳の血流に関係する首肩のこりを緩める
内耳に影響する顎関節の動きを整える
良い睡眠を取れるようにする
胃腸の働きを整える
ことを目的に施術を行っています。

顎の関節は、耳の一番近くにある関節です。
この関節の動きがスムーズでなかったり、
顎関節周りの緊張が強い状態であると、内耳の血流にも影響します。
また、睡眠の安定は、回復に大きな影響がにいかないことがありますので、
良い睡眠が取れるようなアプローチに加え、血液や血流に影響する胃腸の状態の調整も行っていきます。

心身に過度な負担がかかった時に発症しやすいと言われている疾患ですので、心身の緊張を緩め、つらい症状が改善するよう働きかけていきます。

施術のペースについて

施術の期間は1〜3ヶ月、施術を受けて頂くペースは週に1~3回です。
聴力低下が著しい場合には、頻回の施術が必要になってきます。
まず5回の継続で効果を評価して頂き、
変化が現れた場合は、継続することで、さらに改善を見込めます。
また、発症後、施術を始めるタイミングが早ければ早いほど、改善の確率が高まります。

院長

難聴の場合、まず早急に病院を受診されることが最も大事なことです。
当院でも病院での治療と併用されている方がほとんどですので、
早めにご相談いただければ幸いです。